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さて…では新優生学とは一体何なのでしょうか。


優生学とは人間が種として優れたより合理的(のようにに見える、という点がポイント)になるよう、優れた種を生き延びさせて(肯定的優生学)、劣った種を絶えさせる(否定的優生学)、というものでした。

古い優生学の反省すべき点は、その策が強制的に行われてしまったことです。当事者がそれを信じようが信じまいが、時の権力者が力任せに広めちゃったことで、歴史上の暗渠のように見られるようになってしまったのです。


ぶっちゃけて言えば優生学というのは生物学的にあまり合理的な手段とは言えません。確かに優れた個体を量産することの経済的、政治的な効果は大きいでしょうが、遺伝的多様性の損失は特定の病原菌などで全滅するリスクを常にはらんでいます。ウイルスや微生物のみならず環境の変化などにも対応できなくなる可能性もあり、つまるところ有性遺伝のメリットに真っ向から対立しているのです。


…しかし、この論理が大した説得性を持たないのは自明でしょう。


何故なら人類の滅亡はそれほど遠く無いからです。

また、遺伝的多様性に頼ったこれまでの手段よりも、より頭が良く、長時間働ける体力を持ち、病気にならない人間を大量に製造して、地球温暖化等の諸問題を解決すべくそれらのコマを効率的に運用する方が期待できると思われます。何よりその方が楽しいですし。


それはもはや人ではない化物(ミディアン)!

…実験だ。これでまた実験が出来るぞ。


と、約束通り話が反れましたが新優生学の素晴しい点は上記のような改良が本格的に期待出来ると言う点と、常に肯定的(ポジティブに)それが機能するという点です。選択的な中絶(つまり障害児だから降ろす、女だから降ろす、というようなモノ)に関しては全く問題無いでしょう。受精卵は人間じゃない…本当の意味で。


ただし問題が1つあります…それは、遺伝子改良は親の意志で行われるものであって子供の意志はまったく関係無いというところ。遺伝子改良が行われる時点では子供はまだ受精卵でしかないので、全く持って親の意志でそれが行われることになります。

親は莫大な金をかけて遺伝子改良を行うでしょう。それでいて子供は特定の能力を持っていたとしても、その能力を活かそうとしなかった場合は…? その場合親と子で明かな摩擦が生じるでしょう。このような可能性は否定できません。

つまり遺伝子改良はまじめな話をすると子供の人権を間接的ながら侵してしまう可能性を秘めているのです。




…この話どう?つまんないよねかなり。俺もそう思う。


だからもうじゃんじゃん研究進めて総統特秘666号(遺伝子改良による吸血鬼製造計画)発令でいいと思うんだよね。

絶対面白い。ガキの権利なんか知れたものか

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