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料理って化学的な操作だけかと思ったら魚捌いたり肉をバラバラにしたり、解剖してるみたいだな。
これは楽しい。ということでssn流のカレーの造り方。まぁそれほど特殊な事はしない。
まず玉葱を微塵切りにして炒める。油は少し多めに使うといい。ラードが入ってる市販のカレールーを使わないので確実にオロカナ主婦たちの作ってしまうカレーよりも、カロリーもコレステロールも少ないので気にしなくていい。
玉葱2個をなるべく細かくきざむ。その方が火の通りがいい。通常植物にとって火が通るとは細胞内水分の熱膨張による内側からの細胞壁の破壊なので、強火でやると水分が飛んで焦げるので、弱火でじっくりやるのがよろしい。それでも十分火が通り、また時間をかけることで組織をある程度のレベルまで破壊するの可能である。
ちなみに中華料理や野菜イタメの場合は強火でさっと炒めるのは、細胞壁や繊維質をある程度残すことで食べやすさとある程度の食感を残すのが目的である。
話はそれたが、玉葱が「ねるねるねるね」みたいになったら、ホールトマト1缶をぶちこんでヘラで潰しながら混ぜて炒める。生のトマトを使うやり方もあるかもしれないが、その場合皮を向く手間が生じるだろう。
ここらでカレー粉を2缶入れる。メーカーはよくしらないけど小さいやつ。カレー粉は入れすぎてもどうということはないのであるだけぶちこんで構わない。
この時点で鍋の内容物はぶちゅぶちゅするの何となく気持ち悪いカオス物体Xなんだけどあんまり気にしない。
カレー粉以外にもスパイス類(黒胡椒、チリペッパーなど)はこの段階で大量に投入する。チリペッパーの量は口に入れた瞬間の辛さを作り、黒胡椒は喰ってて段々とくる辛さを左右させる。ナツメグとかコリアンダーとかクミンとか生姜とか手に入るものは全てゴリゴリして粒子状にしてからいれる。ここでチキると旨いカレーは造れない。でも間違ってもアフターデスソースとかは入れるな。まぁただのデスソースは普通にウマイから1瓶くらいいれても構わない。
混ぜてるとドロドロの謎物体になってくるので、ここで更にカオスの使者ヨーグルト1パックを投入する。
ヨーグルトは自分で付属の甘味料をサラサラっと入れてから食べるかなりデカイやつを使う。無論甘味料は入れないで使うので、残ったそれは果物のジュースを造るときなどに添加物として投入すると砂糖なんぞいれたものとは次元の違うクオリティのものが造れる。
ヨーグルトを入れた瞬間はチーズなど西洋系?醗酵製品特有の酸っぱい臭いがするけど、さっきいれた香辛料の辛さや風味はこの程度では消えないから安心していい。
ヨーグルトを入れた後、肉を入れる。出来ればマトン(羊肉)がいいけど手に入らないので、普通に鳥肉や豚肉がオススメ。牛は間違ってもいれないこと。
溶液がヨーグルトで温度を急激に下げられてから肉を入れることで肉から効率的に出汁を抽出できる。鍋など作る場合も出汁として使う肉(手羽先や魚の荒など安物の肉)は水の段階からいれ、実際に食べる肉(鳥や豚や牛や魚などのフツーの肉)は完全に溶媒が沸騰してからいれるのは基本である。
カレーはこの段階では塩味がついていないので塩と醤油を使う。醤油を使うことで日本人テイストな味になる。肉の出汁による旨味と醤油の旨味がかけ合わさることで飛躍的に味の質が上がる。シメジなどを使えばさらに旨くなるかもしれない。
テキトーにそれなりの味になったらあとは煮込む。ちなみにここまでの過程において全て弱火である。
溶液は当然ドロドロ状なので混ぜてないと確実に焦げる。ドロドロ過ぎる、という場合牛乳を使って粘度を調整し、スパイスが効きすぎている場合は粉チーズなどを使うとコクが出て味が丸くなり食べやすくなる。
ちなみに辛いという感覚は痛覚による信号で、味覚中枢にまったく関係しない。まぁ唐辛子や胡椒程度で人間死なんので好きなだけ喰え。
ちなみに黒胡椒に含まれるピペリンは、エタノールで抽出、精製後に複数の化学操作を行うことでMDMAという立派過ぎるドラッグが造れる。ちなみに違法なんだけど、レシピだけならこの本に載ってるので気になる人は見てみるといいかもしれません。ぶっちゃけクオリティの高い本とは言えないけど、書いてる人はめっちゃ好きです。